Interop Tokyo 2019

幕張メッセで開催(2019年6月12日〜14日)のInterop Tokyo 2019を見学して来ました。6/13の天気は快晴。週前半の肌寒さから一転して気温もかなり上がり、スーツの上着着用を後悔するほどの暑さでした。 

出展各社の傾向

会場に入ってまず目に飛び込んで来たのはファーウェイ(華為技術日本)のブース。今回のメインスポンサー4社のうちの1社ということだが、今年の5/15、米商務省の安全保障上の懸念対象の外国企業リストに華為技術が追加されたことから、米国内の展示会での出展が今後どうなっていくのかちょっと気になった。なお、残りのメインスポンサー3社はシスコ、NTTコミュニケーションズ、juniper(ジュニパーネットワークス)となっていたが、ここでjuniperが名を連ねていることが時代の流れを感じさせる驚きだった。ただ、これは米系メーカー全般に言えることかもしれないが、創業初期にローエンド製品の人気で一躍有名になったメーカーが、ビジネス拡大と共にミドルレンジ、ハイエンド製品や統合アプライアンス製品に軸足を移し、ローエンド製品から撤退する動きが目立っている様に思われるのだ。これは当のメーカーとしてはビジネス上、自然な流れかもしれないが、大企業であってもローエンド製品をかつて大量導入した場合などは、設備更新時の後継機種の選択で予算的な問題が発生するケースがある。一方、市場からデファクトスタンダード的な製品が消えればスタートアップ企業や国内メーカーには逆にチャンスになるわけで、こういった展示会においては毎回、小さなブースも見て回るのが自分の習慣になっている。また、昔から気になっている点としては、国内メーカーと欧米メーカーの製品デザインの差があげられる。高機能でコストパフォーマンス、信頼性が高くてもデザインが洗練されていないと購入意欲が湧かないのは車と同じと言えそうだ。今回の展示会でも「見た目で損をしているな」と思わせる惜しい製品がいくつもあった。製品の形状についてはコストに跳ね返るので制限も多いが、せめて製品の筐体カラーや色の組み合わせ、操作ボタンや機能表示のフォントぐらいはもっと洗練させる余地がある様に思う。また、せっかく出展しているのに「何のために何ができる製品」なのか一目で分かりにくいブースも多く、「売る側」、「製品を探す側」の双方にとって「勿体無いな。」と感じた。

開発の想いを感じた製品

展示会では当然ながら説明員に対して様々な質問を投げかけるわけだが、よくあるのは「製品の制限事項」だ。実際の運用に関わっていれば当然重要な課題解決事項になるはず機能を「制限事項」として切り捨て、解決に至っていない製品も意外と多い。そんな中で、今回の展示会で「隙の無さ」で驚いた製品があった。Sky株式会社の「SKYSEA Client View」だ。かつて数千台の業務PC、数十種類のミッション・クリティカルシステムの運用・保守を経験した観点から数多くの質問を行なってみたのだが、その説明に、「ここまで実現しているのか!」と驚き、開発への「本気の想い」を感じることができた。逆に面白いと感じたのは、製品パンフレットに記載された「制限事項」の記載ボリュームの多さだ。これは、開発者が「今、何が出来て、何が出来ない」を明確に認識しているからこその結果かもしれない。普通の会社であればあまり詳細には記載したがらない制限事項を、ここまで包み隠さず記載する姿勢に対し、この会社のまじめさと誠実さをうかがわせる印象を持った。パンフレットの説明も、「どんな問題をどう解決するのか」が分かりやすく記載されており、様々な企業が抱える課題・リスクをどうクリアするシステムなのかが一目で分かる記載となっている。ちなみに自分のかつての職場では数年前から本製品を導入済みであろうことは巨大技術部門の全体メーリングリストで送られてくる内容から薄々気づいていたが、管理コンソール画面を実際に見たのは今回の展示会が初めてだった。よって、実際の運用にタッチしたわけではないので、このシステムの使い勝手や安定性、既存システムへの影響の有無などの問題点については自分にとっては「未知数」であることを付け加えておく。最後に、このシステムの導入によって検知される(恐らくは膨大なボリュームになると思われる)リスクやアラート(機密/部外秘ファイルへの不法/未許可アクセスや不適切コンテンツの閲覧などを含む)を、社内の誰がどんな権限でどう判断・対処するかは真剣に考える必要がありそうだと感じた。