第3回AI・人工知能EXPO

2019年4月3日〜5日に開催されたAI・人工知能EXPOを見学しに東京ビッグサイト青海展示棟へ行ってきました。ディープラーニング最新動向の特別講演があった4月5日は快晴。気温も上がり、会場内は今まで展示会では経験した事がないほど盛況で、普通に歩くことさえ困難なほど混雑していました。ただし、会場内は撮影禁止。なので下の写真は会場の入口の外から撮ったものになっています。

特別講演:「ディープラーニング」の最前線と今後の展望

お目当の特別講演は13:00から。入場の受付開始は12:30からとなっていたのですが、場所の確認のために12:10頃に行ってみると、すでに受付待ちの長蛇の列が! これは時間通りに並んだらいい席には座れないと判断し、すぐさま列の最後尾に。おかげで席は最前列から2列目のほぼ中央を確保することができました。驚いたのは特別講演会場の広大なスペースで、最後列は上の写真で例えると入場受付ぐらいまでの距離に感じられました。(座席数はざっと1,000人分くらいはあった様に思います。) 講演者はディープラーニングでは有名な東京大学の松尾豊特任准教授。講演内容がもし基礎的なものだったら物足りないなと心配していたのですが、開口一番、「今日はいきなり最新動向をお話しします」との宣言があり、まさに最前線の研究が次々と紹介されていき、当初の心配はまったくの杞憂に終わりました。また、AIの研究スピードは指数関数的とも言えるほどスピードアップしており、「去年の研究=すでに古い研究」だという事も理解できました。さらに、最前線の研究を知るには英語文献を読むべきという説明にも納得がいきました。自分がここ最近読んでいる日本語訳の最新刊の専門書類が「すでに古い研究」というのはある意味衝撃的でもありました。当面の課題は「マネタイズ=収益事業化」に今後どう持って行くかという説明があり、インターネット創成期にGoogleが検索に要した時間を誇らしげに表示するのを見て、「これでどうやってお金を稼ぐの?」と当時疑問に思ったことを思い出しました。「インターネット広告」の次に来る「AI○○」が何なのか? 今は多くの企業が群がって、さながらゴールドラッシュの様相を呈している状況ですが、本命を探し当てた企業が「次世代の勝者」となることは間違い無さそうです。

AI・人工知能EXPO 出展傾向のまとめ

短時間の見学でまとめを書くのもおこがましいですが、折角なのでまとめ的な感想を。確かに盛況ではあったものの、従来の概念が吹き飛ぶほど驚く様な出展は見当たらず、「想定・想像の範囲内」であった様に感じられました。これは、たぶんAIをある程度学習してきた人ほど感じたことかもしれませんが、「人間の作業やノウハウ」を「大量の学習」によって自動化、省力化、視覚化、分析するものが大半で、「それ以上の何か」がまだ足りていない様に思うのです。ここ最近ではAIのシンギュラリティ(技術的特異点)がいつになるのか世界中で議論されていますが、当初は2045年と言われていたのが2029年に早まったりもしている様です。5Gの時代の次に量子コンピュータのデバイス化が確立・標準化され、古典コンピュータとGPU、量子コンピュータを連動させる技術がカオス理論の進歩とともに生み出されれば、驚く様な物事が現実になりそうに思います。(そうなったら是非AIに宇宙の起源・仕組みなどについて意見を訊いてみたいものです。カオス理論における初期値鋭敏性を理由に、「解無し」という答えになるかもしれませんが。)